イヤなオヤジと、心臓と。

うららかな午後、病院へと向かう。
桜が咲いているけれど、どこか物哀しく見える。

4人がけの椅子に、オヤジが当たり前のように荷物を置いている。
私はオヤジの目の前に座る。
そこに別の冴えないオヤジがやってきて、申し訳なさげに
身体を縮めて座る。

最初から陣取っていたオヤジは、不満そうに荷物をどかす。
でも大きく開いた脚を閉じる事も、つめる仕草も見せない。
イラっと来たので、口を開いた。


あんたさ、少しは詰めてあげなよ!
それにさ、脚ガバーって開いてんじゃないよ!


オヤジは渋々つめていたけど、謝罪の言葉なし。
縮こまってた幸薄そうなオヤジも、うつむいているだけ…


ああ、情けない!
おそらく私より年上のオヤジの偉そうな態度…
おまえなんか痛風で苦しめ!と思った。



さて、病院が驚くほど混んでいて、軽い診察の後、
病院のベッドで横になっていた。
急に心臓をギューっと掴まれるような痛み…
症状を伝え、狭心症かも知れない!と言われ、すぐに心電図をとる。



結果は、心臓神経症!なんだそりゃ?
過度のストレスが、胃ではなく心臓にきたらしい。
でも症状は、狭心症と凄く似ているらしい。

心電図はとてもキレイだったので、長生きしますよ!って言われた。
あーマジ一瞬ビビったよーヽ(´Д`;)ノアゥア...
クソ!あのオヤジのせいだな!
マジ痛風で苦しめヽ(`Д´)ノ(八つ当たり)