「転校生」→「転 生」→「  生」


平田オリザ作、飴屋法水演出の「転校生」を、みてきました。
転校生、現役静岡の女子高生が演じる舞台です。
オラッチェ牧場の新鮮な空気でリフレッシュ後に、
静岡芸術劇場へ。


開演がせまる劇場からは、富士山がくっきりと見えてご利益。
まず、劇場がかっこよい。
ホースシューみたいな形で、縦に長い印象。
むき出しの照明。
それだけで、テンションがあがってた。




スクリーンいっぱいに映し出される胎児の映像と、
その心音が会場を包むと、映し出される転校生と言う文字が変化する。

「転校生」→「転 生」→「生」

ゾワーってきた。ゾワー!!!
あああああああああああ!!!やられたー!
心音って同調してくるんだよね。原点。



舞台は、とある高校の教室。
さまざまな言葉が、無秩序に飛び交う。
ずっと聞いていると、一定のリズムのようにも感じる。
共鳴も手伝って、あらゆる方向から言葉が飛び込んでくる。
以前、多摩美の卒業展で、
巨大音響システムみたいな作品があったのを思い出した。
木製の巨大な球体の中に、無数のスピーカーが設置されており、
球体の内側に入り、色んな角度に設置されたスピーカーから、
トライバルな音が絡んで流れると言うモノ。


まさに、そんな感じ。



起承転結の起と承、転はあるけど、”結”がない感じ。
1つの教室の中で起こった数時間を、淡々と描写。
躍動感があるであろう、女子高生が生み出す言葉は、
明日になれば、すぐに忘れてしまうような内容だったけれど、
残らないはずのモノが、残した結果を感じるコトが出来たように思う。
えーっと、泣いてしまいました。
感動しちゃったのね。
あぁ、何だかわからないけど、涙キター!
同行してくれた、なりさんも泣いてました。(驚!)


舞台が終わる瞬間の、観客の拍手がとにかく凄くて、
これにも、ジーンときちゃった(笑)
もー耳が痛いくらいな、拍手の渦!!!
何かを感じたりしなければ、こんな層の拍手は生まれないからね。
その地に足を運ぶ行為は、やっぱり素晴らしい。
墓場に、この感動を持って行くぞ!(笑)





超余談!

舞台が始まる前、2階から外を見ていたら、
飴屋さんがいたので、観察してたのが楽しかった。
ちょっとした、ピーピング行為だったな、ありゃ。


静岡には、高い建物が殆どないので、
広い道路も手伝って、開放感たっぷり。
富士山が見えるポイントにある劇場って、贅沢だなぁ。
この日はとにかくイイ天気で、日焼けしました;
オラッチェについては、
明日の「静岡でオラッチェ」な日記で触れます。(予定)