逃げられるなんて、思うなよ!

モンママが、スリ被害に遭った。



近所のスーパーへ出かけると、
出入り口で、手ぶらのモンママを発見。
何で手ぶら?と思いつつ、どーしたの?って声をかけると、
財布をバッグごと、盗まれたと言う。



えええええええ???スリ???




カートにエコバッグを引っ掛けて、買い物をしていて、
いざレジへと言うところで、バッグがないコトに気付いたと言う。
近くに居た警備員に事情を話し、
カードを止める為に、自宅へ向かうところだったと言う。
鍵も持ってかれたので、ワタシの鍵を渡した。





警備員のおじさんは、何故だかオドオドしている。
店の責任者(店長)には、連絡しましたか?と聞くと、
連絡していないと言う。
つまり、おじさんはどーしてイイのかわからず、
スラれた状況を、ただボーっと聞いていたのだ。



すぐに店長を呼んでもらうよう、店内放送で呼び出してもらい、
もろもろの事情を説明した。
この間も、警備のおじさんは、オロオロしている。
防犯カメラを至急、チェックしてもらうように頼んだ。
ほどなく、レジの女の子が落とし物を届けにきた。

あーそれそれ!

それがモンママのバッグなんすよと伝え、
身分証明を見せた上で、財布の中身を確認。
幸いにもカード類は無事で、現金2マン円のみが消えていた。
2階の女子トイレにあったと言う。
電話でモンママに尋ねると、2階にもトイレにも行っていないと言う。




やっぱりスリじゃん!



と心の中で、ムキーーーーー!!!ってなった。
モンママは80才。
異常に元気な人だけれど、流石に軽く動揺している。
そりゃそーだ。
こんなに平和な場所で、スリに遭うとは思わなんだ。
モンママを抱きしめて、撫で撫でして安心させた。
役立たずの警備のおじさんに、こんな場合は、
真っ先に店長もしくは責任者に連絡してねと念を押しておいた。








落ち着きを取り戻し、いつのの着物屋へ。
やるせない気持ちを払拭するかのように、浴衣を試着。
そして購入。(またかよ)
閉店時間になったので、着物屋を後にすると「お客さま」と呼び止められる。
さっきの警備のおじさんだ。
おじさんは、自分が至らなかったコトを必死で詫びている。
いやいや、いいんですよ・・・ワタシも必要なコトは伝えたし。



それでもおじさんは、相当に反省していて、
「猛省」って文字が、おじさんの背中に見えた。
頼りない警備のおじさんではあったんだけれど、
ちゃんと人の話しを聞ける、とても良い人だったので、
おじさんに幸あれ!と思った。






それにしても、老人のモノを盗むなんてゆるせんヽ(`Д´)ノ
憎っくき犯人を、この手で捕まえたいなー




万引きGメンになりたい!



と、ちょっと思ったのであった。