嗅覚を信じて、3千里。

アレルギーで装着したコンタクトが、全然外れない。
こーなると、眼球がピキピキに乾くのを待つしかない。
せっかく眠いと言うのに・・・(´д⊂)‥ハゥ。


先週、東京ノスタルジック散策に参加したんだけど、
ノスタルジックと言っても、廃墟や廃ビルだけではない。
この日はずっと前から知っているけれど、
お会いしたコトがなかったヨコカワさんの嗅覚に、
無限の期待を込め、ノスタルジック散策をするコトになった。


「ヨコカワ嗅覚」


と言う単語が気に入ったので、
何かに付け、ヨコカワ嗅覚を連発していた。
結局、のんびり着物を着ていたらお昼になっちゃったので、
骨董市を横目に、新幹線の見えるイタリアンへ。
散策の前の腹ごしらえは、大事だよ。




新幹線が見える〜を連呼していたのは、はるな嬢。
おお、確かにテラス席から新幹線が見えるー!
ちょうど下の広場っぽい場所で、キャラクター祭りが
絶賛行われていて、もの凄い賑わいを見せていた。
って言うより、煩いほどの盛り上がりで、
そこら辺一体が、テーマパーク化していた。




ひこにゃんはスターだから、出番も短いらしい。
颯爽と、その姿を消していた。




お腹もいっぱいになった嗅覚散策隊は、
新橋から銀座に入り、ひたすらテクテクする。
銀座って広いのよね。
流石に呉服屋が多い。



あーこのビル!
間近で見ると、とんでもないコトになってる。




角度によって、赴きが違うからって、
4人で寄って集って激写していたら、通行人が不思議そうに見ていた。
ホテルではありませんって書いてあるのも頷ける。
1世帯がちょーどコンテナくらいの大きさなのか。
3日だけ住んでみたい。
やけに主張するマンホールも、かわいかった。







目的地を「本願寺」に設定した後も、
その過程は決めず、ゆらゆら散策を続ける。
道路にも意外とグッとくる光景が、転がっているもんだ。



気付くと、ヨコカワ嗅覚は「帝里 加」と言う、
地下に隠された中華料理屋に標準を合わせていた。
度々、薄暗い地下へと消えては、帝里 加がないと嘆く。
そもそも、こんな地下に中華料理屋って妙だと思っていたら本当にあった。





地下駐車場の通路を挟むように、隠然と佇む「帝里 加」。
「危険ですので壁際にお並び下さい」と、店主からの呼びかけが、
パイロンに貼られていた。
店の前にメニュー見本があるのだが、よく見ると本物。
更によく見ると、食べ物に変な物体が浮いたり付着している。
これいつの?・・・こ、怖い。
何日間か、そのまま本物メニューを並べているようで、
シュールを通り越して、怖いよ。


「隠然」と言う言葉はまさに、帝里 加の為にあるんだよ。
いつか帝里 加がやっている時に、リベンジしたい。
あ、因に「テリカ」と読むのです。








テクテクしてたら、築地市場に辿り着いた。
あ、nikeの近くだ。
休日の市場は閑散としていて、これはこれでとても良い。
築地が移転するとかしないとか騒いでいるけれど、
確かに、建物自体がとても古いな。
市場の写真は省略。

お正月に頼まれて、市場でバイトしたコトあったんだっけ。
みんな忙しくて、出前の料理を運んでも、
食べる暇なくて、のびのびのラーメンを何喰わぬ顔で食べている人多数。
巨大マグロとか、大道具みたいにゴロゴロしてたな。



市場の周りをグルっと回ったら、場末の商店街みたいな場所は、
温泉街とかの場末感に、とても似ていた。
殆どの店のシャッターが見事に降りていて、閑散とした空気の濃度が増す。
あぁ、何かロケしたい。



商店街の主にゃんこも居るよ。
VOWネタみたいな、軍手アートもあるよ。
立ち並ぶシャッターもシュール。
染み込んだ匂いは、ノスタルジックの一部。
古い銭湯かと思ったら、お寺だったり、
蝶々の幼虫バージョンが、絶賛成長していたりと、
何だか、どんどん時間が経ってしまう。









あれはナニ?あのインド的な建物?
そのインド全開な建物が、かの有名な築地本願寺だったとは、
夢にも思わなかったので、もの凄いセンセーショナルな風邪が吹いた。
まぁ、そんな知識もなかったと言う話しなんだけどさ。



インドに取り憑かれたお坊さんが作ったお寺なんだって。
インドから帰国した直後に、自殺しちゃった子。
インドから帰国すると、作品に使われる色がインドな色に
変化していた画家の友達。
この前行った弘明寺観音も、インドから来たお坊さんが、
その土地の素晴らしさに気付き、7つの石で結界を張ったんだっけ。




巨大なドアも、美術品のようなドアノブも、
スケールとその存在感が、魅了しまくりで全然動けない。
巨大ドアの比較として、アコちんを写し入れてみる。




御朱印帳を差し出すと、浄土真宗にはないんですよと教わる。
この前、うっかりお寺で2拍手をやってしまった時に続いて恥ずかしい。

到着後間もなく日が暮れ始め、ラッキーにもライトアップする瞬間を見れた。
まだ何とか明るい空を照らすライトが、闇に変わる空を待っている。
もし、此処にご利益なるモノが存在しなかったとしても、
その美しさに、ご利益すら造り出してしまえそう。



暮れ行くを堪能しつつ、磁場に敬礼していたら、
これまた時間がどんどん過ぎてしまっていた。
嗅覚隊長のヨコカワさん、企画してくれたはるな嬢、
ドア比較になってくれたアコちん、ありがとう。
そして何よりも、ヨコカワ嗅覚に翻弄されて良かったと、
感謝の気持ちでいっぱいになった1日。
3ケ月に1回はやりたいと、ヨコカワさん本人も
それなりに、張り切っていたのが嬉しい。



この後、ひとり新宿へダッシュで移動。
混沌の首の瞑想ライブに駆けつけたんだけど、なんせ
思いっきり反対側からの移動になった為、5分しか見れなかった。
でも、ちょっとでもノイズに身を投じられて良かった。
ノスタルジック散策は、時間にゆとり+ゆとりが必要だと、
改めて痛感した夜。


築地本願寺