光を操る男と、剥き出しな男。秋の男祭り、芸術編。

美術館巡りって響きは、秋っぽい。

フェルメールと、ミレイを見てきたので、
ザラっと書いておこう。


フェルメールもミレイも、音声ガイダンスの貸し出し(確か有料)があるよ。
平日だったら、ガイダンス聞きながら、ゆったり回るのもイイかも。
日曜日に行ったので、フェルメールは流石に混んでたな。



並んでないから、空いてるかも!って思わせておいて、
会場に入れば、いつからフェルメール好きなんすか?
みたいな人々が、ワラワラ作品にガッツイてるよ。
だってワタシは、中学生(あれ?小学生かも)の頃から好きだったんだもん!
それがこの作品です。



美術の教科書に載ってて、色が凄く深くてキレイだったのが印象的で、
このおっさんイイなぁ〜って思っておったのです。
確か教科書には、違う構図が載ってて、
構図がもたらす効果の解説とかの説明があったかな。



実際の作品を見るのは、今回はじめてで、
経過年数モロ出しの色褪せた作品の中に、より一層際立つ、
光を受けた部分の、神々しさったら!
やるなーおやじ!(フェルメール!)いやらしいぞ!
色んなトリック使ってるのに、凄く自然且つ、美しく表現出来るのって、
よほどこだわってないと、出来ないんじゃん!
(絵描けないから、よくわからないけど)このおっさんは、絶対に頑固オヤジだと思う。



この「小路」って作品が、なんとなく好き。
会場内には、来場者の好きなフェルメール作品ランキングが、
貼り出されてたりするのも、ちょっと面白いよ。


デルフトの巨匠の作品の中で、すごーく気になったのが、
ピーテル・デ・ホーホ。


中途半端に影がなかったり、人物の配置とか、
もーいちいち気になって仕方ない。

「何で、この人をここに立たすの!」みたいな作品ばっかり。

あまりにも気になり過ぎたから、ポストカード購入しちゃったよ。



TBS「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」

これキレイ。行けない人も行った気になろう。

TBS「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」/作品紹介







上野から渋谷に移動、ミレイ展へ。
ミレーじゃなくて、ミレイだよ。(知らずに行ったんだけど)


技法も色々、作風も年代によって様々で、同じ人が描いてるの?って、何度か思った。
描かれてる対象も、人物だったり、水墨画みたいな風景だったり、
啓示的なモノだったり、宗教画だったりで、特に板に描かれた作品は、
光を受けた部分が反射して、パールのように光ってて、面白かったよ。
角度を変えると、光が付いてくる感じ。





テーマをそのまま表現しているのから、1つ1つの作品と、
対話する感覚で鑑賞出来たかな。



実は時間なくて、ザザザーって、見て回ったんだけど...
赤が凄く綺麗で、何度も戻ってみたり、
絵から受けるメッセージと言う点では、フェルメールより、
ミレイの方が全然好きだった。まぁ、比べるもんじゃないけど。
剥き出しな感情も、抑えて潰れそうな感情も、飛び込んでくる感じ。



かなりの作品数なので、ゆっくり休憩入れながら見るコトを推奨いたします。
もっかい、ちゃんと見たいかも。



asahi.com : 朝日新聞社 - 英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」



今日は、ブラザーズ・クエイ観てきやす。
あ、映画です。
久しぶりのイメージ・フォーラム。
帰りは、マジックオイルを買ってこなくちゃー!