葉山ヒルは異なる時空を持つのであった。


鉛のような身体にムチ打ち、久々に葉山ヒルへと踏み入った。
半分は人が住んでいて、残りは廃虚...
分譲されてから35年は経つ、年期の入った建物なのだ。
雨風に晒されて、増々廃虚化が進んでいたが、 壁のペンキが塗り替えられている家もあった。

真ん中にシンボルのような池がある。 今日は澱んで、ひっそり静まり返っていた。
なりさんが、魚がいるよって言った。

なりさんは廃虚萌え、ワタシは廃虚+ブライス萌え...
此処に来て気付いたのだが、ブライスと廃虚は合うと言う定説... この定説は、あっさり崩された。
初期っ子の無邪気さは、廃虚の湿った空気には全く合わなかった。
あぁ、ゴル...あんた完全に浮いてるよ。


何度来ても、此処は天空にほど近い。 そして時間が止まっている。むしろ時空が異なる。
また、来よう。